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亀右衛門への思いⅡ

「亀右衛門(カメエモン)」――
少しユニークなこの社名には、私たちの志と深い願いが込められています。

「亀」――長寿・縁起・一歩ずつ着実に

古来より、“鶴は千年、亀は万年”といわれるように、亀は長寿や健康、幸運の象徴とされてきました。

どんなときも慌てず、確実に、ゆっくりと前へ進む姿は、私たちが大切にしたい介護の在り方そのものです。

焦らず、誠実に、一歩ずつ。
ご利用者様の人生に寄り添い、信頼という絆を紡いでいきます。

「右」――正しい道を、まっすぐに進む意志

「右」には、単なる方角以上の意味があります。
漢和辞典にも示されているように――

右(ウ・みぎ)
① みぎ。方向を表す。
② 正道・正しい方向・主流。
③ 神聖な右手。支える手。

古代では、右手は「神聖で正しい手」とされ、「右」という文字は正しさ・誠実・信念の象徴として用いられてきました。

私たちがこの字を社名に掲げるのは、介護の現場でも「正しいと思う支援」を信じて選び、まっすぐに届けるという覚悟のあらわれです。

効率や妥協よりも、“まっとうさ”を信じ抜く介護へ。
それが「右」に込めた想いです。

「衛門」――人生の門を、静かに見守る者

「衛門」とは、かつて町や人を守る門番の役職名でした。
門を守る。大切なものを見守る。支える。

私たち介護職もご利用者様の人生の門を訪れ、その中にある暮らしと尊厳をそっと守る存在です。

その“門”が開かれるとき、そこに必要なのは――
誠実さ、感謝、そして思いやり。

「衛門」という名には、人生に敬意を持ち、静かに支え続ける者でありたいという願いを込めました。

「カメエモン」に込めた想い

私たちのオリジナルキャラクター「カメエモン」は、
この社名の精神を受け継いで誕生した、“安心と幸せを届ける”心のシンボルです。

背中にそっと背負った四葉のクローバーには、「愛・誠実・希望・幸運」の意味が込められています。
それは、私たちが介護を通じて届けたい価値そのものです。

カメエモンは、スタッフの心のそばに寄り添い、どんなときもこう語りかけてくれます――

「あなたはあなたのままで、だいじょうぶ。」

「名前に、誇りを。」

「亀右衛門」という名は、私の父にとって大切な存在であった伯父の名前からヒントを得て名づけられました。

この名には、家族を支えてくれた人への感謝と“正しいことを、正しくやり抜く”という介護への信念が込められています。

誰かの人生の門を守る者として一歩一歩正しい道を歩んでいく。

その覚悟を胸に、私たちは今日も地域の一軒一軒に安心と幸せをお届けしています。

令和7年3月
株式会社亀右衛門
取締役 福嶋 陽子