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― 10月17日 国際貧困撲滅デーに寄せて ―
貧困のない世界とは、尊厳が守られる世界のこと。
本日、10月17日は「国際貧困撲滅デー(International Day for the Eradication of Poverty)」です。
1987年、この日、フランス・パリのトロカデロ広場で、
「人間の貧困こそ、平和の最大の脅威である」との宣言がなされました。
それから38年。
世界は進歩を遂げたように見えて、
依然として多くの人々が、貧困・孤立・不平等という静かな壁の中で生きています。
亀右衛門は、この日を“思索と行動の節目の日”として位置づけています。
貧困とは、単に経済的な欠乏ではなく、
「選択肢の欠如」と「尊厳の喪失」を意味します。
誰かが声を上げられない状況、
誰かが助けを求めても届かない仕組み――
その沈黙を見過ごさないこと。
それこそが、私たちの福祉であり、使命です。
「介護をする人」と「介護を受ける人」
その関係の中にも、
小さな貧困――時間、情報、孤独、希望――が潜んでいます。
だからこそ私たちは、
日々の支援を通して、誰かの“生きる選択”を支え、
人の尊厳を取り戻す現場を創り続けています。
2025年。私たちは「SDGsカメエモン」を通じて、
この理念をより具体的な形に進化させました。
使用済み切手を海外医療支援へ、
ペットボトルキャップをワクチンへ、
フードドライブを地域の温もりへ。
これらは単なる寄付活動ではなく、
「やさしさを仕組みとして還流させる社会実験」です。
貧困の反対は、富ではなく、尊厳である。
それを守る力が、やさしさであり、福祉の本質である。
亀右衛門の歩みは、
“誰一人取り残さない”という願いを、
現実の現場で息づかせる挑戦です。
私たちはこれからも、
介護・福祉という枠を超え、
人間の尊厳を守る社会のデザインに挑み続けます。
株式会社亀右衛門
代表取締役社長 福嶋俊造